ChloeのOn/Off写真館

2005年7月、マダガスカルへの初旅行3日前に、キツネザルを撮りたくて一眼レフを衝動買い。以来、レンズ越しに見える世界に魅せられて、国内外を旅して動物を撮影しています。

KYOTOGRAPHIEに行ってきました

Kyotographie
(C) Chloe

週末にKYOTOGRAPHIEに行ってきました。全部は見られなかったのですが、気になった展示をご紹介します。

なんといってもお勧めなのは、日本初展示となるロジャー・バレン。堀川御池ギャラリーの3室を使って、1960年から2014年までの作品を見られる充実のラインナップです。土日にはトークショー&ブックサインも開催され、ロジャー自身から作品の変遷をスライドショーで語ってもらうという贅沢な時間を過ごしました。コムデギャルソン京都店で上映されているスライドショーも大画面で見られるので迫力があります。

ルイ・ジャムの「チェルノブイリ」も、とても印象的です。原発事故の後、地元で生活する人々のポートレートなのですが、二重露光や現像でのエフェクトがかけられた画面が目に見えないものの痕跡を捉えようとするアーチストの意図とぴったり合っています。

フォスコ・マライーニの「海女の島」は、作品もさることながら展示空間がとても印象的でした。1954年に能登半島沖合の島で撮られたという海女さんたちの大らかな美しさを見ると新鮮な驚きがあります。また、入口から展示室にたどり着くまで、海に誘われているような空間が素敵です。地図ではちょっとわかりにくいので、近くの展示会場で場所を説明してもらうといいかも。

ノ・スンテクの「reallyGood, murder」は考えさせられる作品。今も政治的緊張が続く韓国の状況を批評性を持ちながら美しさも備えた作品で表現しています。一点、上のほうに飾られているので、航空ショーを見るようにちょっと見上げてみるといいかも。

空間の美しさでは、建仁寺内の普段は非公開の両足院で展示されている榮榮&映里の「妻有物語」も空間と作品が合っていて素敵でした。庭に降りていく茶室の動画と音響も興味深いです。

KG+の楢橋朝子さん"biwako2014-15"もお勧めです。水面と地上の世界を一つの美しい画面に捉えた楢橋さんの作品と金物工場を改装したという天井の高いgallery Mainがマッチしていて、とても素敵な空間になっています。

KYOTOGRAPHIEの展示を廻ってみて、写真展の魅力って作品の力はもちろんのこと、展示空間がいかに作品のメッセージと響きあっているかということなんだと改めて実感しました。会期は5月10日までなので、いらした方はぜひ感想を聞かせてくださいね!
  1. 2015/04/20(月) 22:39:53|
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写真を撮るということ

Angkor
(C) Chloe

中原中也の「帰郷」という詩があります。

最後の一節に「ああ おまえはなにをして来たのだと……吹き来る風が私に云う」という言葉があるのですが、私はずっと「ああ おまえはなにをしに来たのだと……」だと思っていました。

中原中也の故郷は山口県山口市。私は同じ山口県周南市(旧新南陽市)の出身です。なので、なんとなく親近感を抱いていたのですが、この詩について覚え違いをしていたのは、故郷についての思いの違いからでしょう。

私にとっての周南市は父の転勤先でした。生まれた時からそこにいたけれど、なんとなくその土地のものではないのだという意識は幼い頃から抱いていました。学校になじめなかったこともあって、いつかはこの土地を出ていくのだと、いつも意識していました。

中学3年の夏休みに、父が再び転勤になり、東京圏にやってきたのですが、自分にとっては今を暮らす場所であっても故郷ではありません。根無し草のような感情をずっと抱きながら、長い年月が過ぎました。

一月に、ふと思い立って、すごく久しぶりに生まれ故郷に行ってみました。当時の記憶とは変わり果てた街に、思いがけず感じた喪失感は、やはり故郷を懐かしむ気持ちだったのだと思います。私たちは、二度と還らない不可逆な時間の中を生きている。そんな中で、かつてそこにいたことを担保するのは、記憶と写真だけなのかもしれない。だから、写真を撮り続けていこう、とふと思ったのでした。

たぶん、近いうちにまた、周南市に行ってみると思います。昔を懐かしむだけではなく、今を見つめるために。

  1. 2015/03/06(金) 22:04:01|
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アンコール・フォト・フェスティバルに行ってきました

Angkor
(C) Chloe

カンボジアのシェムリアップで開催されたアンコール・フォト・フェスティバルに行ってきました。オープニングには参加できなかったのですが、12月3日夜に現地入りして、6日のクロージングまで滞在しました。

最終日のクロージングナイトで、鹿シリーズ「境界線を越えて(Beyond the Border)」をスライドショー上映されました。屋外の大スクリーンで多くの方に見ていただき、終了後も「よかったよ」って声をかけていただいて、とても幸せな気持ちになりました。

フェスティバル自体も、無料のポートフォリオレビューや屋外展示、作家と対話できるレセプションパーティなど盛りだくさんで、充実した毎日を過ごすことができました。主催者の皆様、特にこの機会をくださったプログラムコーディネーターのフランソワーズ・キャリエさんに心から感謝しています。

鹿シリーズはこれからも撮り続けます。また、新しい写真を加えて、見ていただける場が作れるように頑張ります。
  1. 2014/12/06(土) 23:18:38|
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10年ぶりにペナンへ

Penang
(C) Chloe

8月中旬にマレーシアのペナンに行ってきました。ペナンを訪れるのは2度目。前回旅をしたのは2004年12月ですから、ほぼ10年ぶりです。

ペナン島の魅力は、コスモポリタンな雰囲気。マレーシアはイスラム教の国ですが、ペナンには華人やインド人などさまざまな民族が暮らしていて、イスラム教のモスクに加えて、仏教寺院やヒンズー教の寺院が共存しています。ジョージタウンの街は、かつてイギリスがマレー半島に進出した時の拠点のひとつだったそうで、コロニアルな建物も残っています。

とはいえ、今回の目的は観光ではなく、オブスキュラ・フェスティバル・オブ・フォトグラフィーという写真祭に参加すること。後藤由美さんのキュレーションで、ジャパニーズ・フォトグラファー・ショーケースという展示の作家に選んでいただいたので、自分の作品が飾られている場をぜひ見ておきたかったのです。

オブスキュラは今年2回目という若いフォトフェスで、アットホームな雰囲気。あるイベントでは自作について語っていた作家が、別のイベントでは聴衆としてトークを楽しむというフレンドリーなイベントで、さまざまな国からやってきた写真家たちと知り合うことができました。また、今回初めてご一緒させていただいた日本人作家の皆さんと助け合ったり、写真の話をしたりと、とても濃密な時間を過ごすことができました。

この文章を書くために昔の写真を見てみて、10年前に初めてペナンに行った時は、まだ一眼レフを持っていなかったんだなと、ふと思い出しました。この10年、いろんなことがあったけど、これからも今が一番充実していると思えるように、チャレンジを続けていこうと思います。
  1. 2014/09/08(月) 02:12:31|
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サンテ、健やかにあれ

Sante
(C) Chloe

明日から2日間、奈良に行ってきます。若草山の土産物屋のおばちゃん公認で名前をつけさせてもらったサンテにまた会ってきます。

といっても、鹿の暮らしは楽じゃないようで、おばちゃんのお気に入りだったマリーンは行方不明になって2ヶ月。交通事故だと奈良の鹿愛護会に連絡するとわかることもあるそうですが、決定的な情報を聞くのがいやだから尋ねていないと言っていました。先週、撮影に行った時に、マリーンの写真を持っていったら「こんなの見たら泣いちゃう」といいながら受け取ってくれました。

サンテとはフランス語で「健康」のこと。名前通り、健康に育って欲しいです。
  1. 2014/08/11(月) 00:05:09|
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